自己紹介
こんにちは。Momojiと申します。
犬画教室に興味を持っていただきありがとうございます。
講師の人となりや考えをわかった上でお申込みいただいた方が良いと思いますので、僭越ながら自己紹介などさせていただきます<(_ _)>
私は元々は普通の勤め人でした。
イラストを描くことは好きでしたが、リアルな絵を描く機会も無かった中、最高に可愛いノーフォークテリアのももじ(ペンネームの由来です)を迎えたことで絵心に火が付きました。家にあった色鉛筆で初めて描いてみたのが20代後半の頃です。当然、その時の絵は家族の酷評という洗礼を受けました(泣)それでも、やっぱり描きたい気持ちが勝ち、ただただ下手な絵を描き続けるうちに上手になったという感じです。美大を出てもいませんし、デッサンを習ったわけでもありません。
その後、朝起きるのが苦手だったことと、ももじと片時も離れたくないという思いが募りに募り、ほとんど見切り発車で退職してペット肖像画家としてスタートしました。30歳過ぎのことです。我ながら無謀な勇気ある決断でした(笑)
それでも優しい犬友達やお客様に恵まれペット肖像画家として活動してきましたが、長く犬と暮らすうちに犬への愛とリスペクトが高まり続け、また、命に関わるようなそこそこの大病をしたこともあって、「限られた人生で限られた枚数しか描けないならば、いっそ犬だけを描こう」と思い、犬だけを描く犬画家になった次第です。
無謀な見切り発車からもう20年以上この仕事を続けてこられたこと、本当にありがたい人生だなと思います。ほとんどが縁と運に恵まれたお陰です。
この仕事を始めた当時に描かせていただいた肖像画は、正直、今と比べると申し訳ないくらいの出来栄えだったと思います。そんな私にご依頼くださった皆様には、心からお詫びと感謝を申し上げます。皆様のお陰で今のMomojiがあります。本当にありがとうございました。
ノーフォークテリアのももじ、シーズー&チワワMIXのえびす、保護犬の預かりとして迎えたシーズーの大吉、3ワンとの別れを経験し、現在は犬無しの生活を送っています。健康上の不安や、別れの辛さをまた経験する勇気が無いため、もう犬を迎えることは考えていません。
今後は生きている限り、ももちゃんが描かせてくれた犬画を、ずっと描いていきたいと思っています。
肖像画をお客様に喜んでいただけること、本当に本当にうれしく、ありがたいことだと心から感謝しています。
でも、皆さんに喜んでもらおうとか、ペットロスの辛さを癒したいとか、そういう崇高な思いで描いているなんて言う気はありません。それは本当にうれしいことですが、あくまでもうれしい副産物であって、その為だけに描いているのではないので。そんな良い人ではないです。すみません。
まずは、Momojiの絵の価値を認めてくださり、お金を払っても手に入れたいと思ってくださったお客様への感謝を込めて、
そして沢山の方に喜んでいただけることで、ももちゃんえびちゃん大ちゃんが居るであろう超高いレベルの天国へ行けるのではないかと…
そんな少々よこしまな思いも胸に、誠心誠意、全力で描かせていただいています。
レッスンへの思い
自分で言うのもなんですが、少々こだわりの強い性格かもしれません。
レッスンも、Momojiの考え方に沿った内容でやらせていただいています。(生徒さんに感謝)
まずは対象は愛犬家のみ。これはもう、Momojiの根っこに関わる部分でもあるため譲れませんで。すみません。
また、嘘は嫌いなので、だれでも描けるなんてことは絶対に言いません。犬をそっくりに描くことはとても難しいです。当たり前です。
Momojiの30年をバカにしないでいただきたい(笑)
そして、下手な方に上手な絵を描かせてあげたいとも思いません。
下手な方には、上手になっていただけるように精一杯ご指導させていただきます。
教室で描く絵に関しては、トレース(写真をなぞって描く事)などの形を掴む努力をショートカットするような方法は禁止しています。
これも、色鉛筆画教室というカテゴリーで考えると、かなり特殊で厳しいことなのかもしれません。
でも…ちょっと考えてほしいのです。
なんで、愛犬や大好きな犬の絵を描きたいと思ったのか。
まずは心を動かされて、「自分の手でこの子を表現したい!」と思ったのではないのでしょうか?
それとも、褒められたい、人に感謝されたい、仕事にしたい、というような思いだけですか?
それらもまあ、絵を描くことの理由の一つにすることを決して否定はしませんが…
形を掴むという大事な部分を省略したその肖像画は、あなたの手で(能力で)描いたと胸を張って言えるのでしょうか?
形をとる工程は、今のご時世、パソコンやプリンターを使えば、簡単に省略出来ます。でも、出来るからと何でもやっていいのならば、もう写真でもAIイラストでも何でもいいですよね…。
そもそも、形をとる時は、決してただ輪郭をなぞっているんじゃないのです。
形をとる時から、その子がどんな表情をしているのか、骨格や毛流れ、全てを全力で掴みながらその子を表現しています。
なぞるのではなく、その子を掴むのです。犬画を描く上での醍醐味なんですよ。省略するなんてもったいないです!
また、トレースなどの省略をしている限り、「見える人、掴める人」には決してなれないと思うので、特に初心者には勧めたくないのです。線のほんの少しのズレだけでも顔の印象は変わってしまいます。それを修正する力も、きっと得られないでしょう。
ある意味、既に画力があって仕事として肖像画を描いている方なら、トレースも有りだとは思います。元々掴める方のトレースは純粋に時短になりますので。(私はしませんが)でも、これから上手になりたい人には勧めません。
そっくりなだけなら写真でいい。
上手なだけの絵ならAIが描けます。きっとそのうち、手描きと全く見分けがつかない絵も描いてしまうでしょう。(恐ろしい)
その時残るのは、
「描くことが楽しい。」
これだけなんじゃないですかね?
形を取る工程は、間違いなく描くことの一部であり、楽しい部分です。
描く過程に価値を感じないなら、写真やAIでいいと思います、
私は最初から最後まで、その子を感じて描いています。どこまでその子を表現できるか、見た目だけでなく、写真から感じ取った気持ちまで。挑戦するような気持ちです。
形をなぞっているのでも、毛を描いているのでも、色を塗っているのでもありません。
自分が感じた「その子のその感じ」を、精一杯で表現しています。難しいからこそ、とても楽しいです。
美術を学んでもいない犬の似顔絵画家ふぜいがえらそうに…と言われてしまいそうですが、犬愛だけはありますので(笑)
こんな考え方ですので、お手軽に良い結果だけを求めるタイプの方を応援したいとは、どうしても思えないのです。
愛する我が子の可愛さに、思わず絵心が動いてしまった方。
そして(恐縮ですが)Momojiの考えに共感してくださる方。
かなり範囲は狭まってしまいますが(苦笑)、そういう方だけに参加していただければいいやと思っています。
贅沢な望みではありますが、限りある人生、出来れば価値観の合う方とご一緒したいです。
全くの初心者大歓迎です。返ってまっさらな状態の方が伸びが早いこともありますよ。
とにかく、下手な自分の絵を許せる強靭なメンタルと、犬愛だけを持ってご参加ください(笑)
人によって到達点や上達の速さは違うかもしれませんが、少なくとも今と全く変わらないなんてことはありません。
簡単に出来ることなんてつまらないですよ。
いっぱい悩んで考えて、犬好きの仲間とのレッスンを楽しみながら少しずつ上手になりましょう。
「難しい」にチャレンジする勇気と向上心ある皆様を、精一杯応援させていただきます^^
(トレースについては、あくまで肖像画としての犬のデッサン限定の思いです。全ての絵に当てはまるものではありませんのでご了承ください。)